昭和生まれの筆者が購読していた『学研の科学』には、毎月学年に応じた顕微鏡や望遠鏡などのふろくがつき、家で簡単な科学実験や観察ができるキットを楽しんでいたものです。
小学校の生活科・理科で使う虫眼鏡、顕微鏡といった道具が家にあると、子供の生活すべてが観察対象になり、自然と理科への興味関心が広がります。
そこで今回は、肉眼では見えにくい世界をのぞくことで理科への興味を広げられる顕微鏡などの光学機器をご紹介します。
いまの光学機器はスマホを活用したものもあり、観察したものを撮影して自由研究の資料にしたりすることもできます。
親子で楽しめる機器・書籍をピックアップしましたので、ぜひチェックしてみてください。
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身近なものを拡大して見る「虫眼鏡」
まずは、見たいものに近づけるだけで拡大できる一番身近な虫眼鏡(ルーペ)です。
虫眼鏡は100均にもありますが、倍率が低かったり、キズが付きやすかったりとあまり観察には向かないものが多いので小学生向けに作られたものがベターです。
レイメイ藤井 超観察ルーペ 先生 EW401
- 学校の先生と共同開発した安全ネックストラップ付きの虫眼鏡
- 3.5倍レンズ(ガラスレンズ)・6倍レンズ・13倍レンズの3種類のレンズが付き
- 首から掛けられるので野外の観察でも失くしにくい
- お名前シール付き
虫メガネはとても身近な道具なので、子供が好奇心からいろいろなことを試しがち。
使う前には必ず下記を注意喚起してあげてください。
子どもに買ってみました!
ストラップ付きでなくしにくく、子どもの手にフィットしていい感じです。
ただ、下の6倍・13倍のレンズが小さいのでここは焦点を合わせるのがまだ難しそうですね。
3.5倍はいろんなものを拡大して見ています。
肉眼では見えにくいミクロの世界をのぞく「顕微鏡」
続いて、虫眼鏡でははっきりと見ることができない、もっとミクロの世界がのぞける顕微鏡です。
屋外の観察に持ち運びやすいハンディタイプや、スマホ顕微鏡と呼ばれるカメラレンズに取り付けるタイプがあります。
また、顕微鏡で観察する際には観察物を採取してプレパラートで標本を作る工程がありますが、この面倒な工程をカットした完成品のプレパラートがあれば、顕微鏡観察のハードルが下がります。
レイメイ藤井 ハンディ顕微鏡 DX イエロー RXT300Y
- 透過型顕微鏡と落射型顕微鏡がワンタッチで切り替えられる
- 透過型顕微鏡は、プレパラートを使って観察物の下から光を当てて見る顕微鏡
- 落射型顕微鏡は、観察物の上から光を当てて直接見る顕微鏡
- 100倍→150倍→200倍→250倍のズームに切り替えられる
- UVライト搭載・ストラップ付き
- スマホアダプター付属で観察物を撮影できる
さらにミニサイズもあります!
ミニでも倍率は20倍でスマホ撮影もできますが、あまりメジャーではないボタン電池(LR43)なのが残念。
学研の科学 万能顕微鏡と標本作成キット 世界とつながるほんもの体験キット
- 『学研の科学』復刊第3弾として発売
- 50~100倍に拡大できる組み立て式の顕微鏡
- 反射型&投影型&LEDライト内蔵
- 標本を作成する道具付き
- 学研まんが『ひみつシリーズ』でお子様ひとりでも科学実験ができる
以下は、スマホのカメラを拡大して撮影できる拡大レンズです。
顕微鏡として使いたいときだけ本体に取り付けて使います。
どのぐらい鮮明に撮影できるかはお使いのスマホのカメラ性能によります。
スマホ 顕微鏡 iミクロン 最大倍率400倍 クリップ式 【国内正規代理店】(ゴールド)
- スマホのレンズにクリップで装着するスマホ顕微鏡
- 重量4g
TINYSCOPE
- 特殊加工の接着テープで取り付けるタイプ
※交換テープ12枚付属 - 市販のほとんどのスマホに使える
- 倍率20倍~最大1178倍
- 重量5g
- 収納ケース、プレパラート、レンズ拭きクロス付き
小学生が使うことを考えると、レイメイ藤井や学研が使いやすそうですね。
小学校用プレパラートセット 12種セット
- ジャガイモのでんぷん、ホウセンカの茎、ミジンコなど
- 小5・小6の教科書に準拠した完成品プレパラートセット
フェリモア プレパラート 動植物標本 専用ボックス付 (100種セット)
- 実物から採取した植物・昆虫・動物組織が100種類
- 日本語一覧はないので、翻訳したリストを付けてあげるとGood
バードウォッチングに最適「双眼鏡」
続いて、2つの望遠鏡を並行に並べた双眼鏡です。
双眼鏡はバードウォッチングはもちろん、運動会や発表会、コンサート、スポーツ観戦など、使うシーンが意外と多いので一家に一台あると便利。
お子さんが使うものでしたら、ネックストラップ付きで防水タイプのものが良いでしょう。
10倍ズームコンパクト双眼鏡
- 重量わずか135gの軽量双眼鏡
- 幅の調整が可能なので子供でも使える
- 収納ケース、ストラップ2つ、レンズ拭き付き
- 5色展開
ビクセン 双眼鏡 コールマン M8*21 ブルー
- 総合工学機器メーカー「ビクセン」とアウトドアブランド「コールマン」とのコラボ双眼鏡
- 手のひらに収まる倍率8倍の双眼鏡
- 手に触れる部分にラバーを使っているので滑りにくい
- ソフトケース、ハンドストラップ付き
SuperSunny 双眼鏡 10倍 10×22 Bak4
- アイカップ(ゴム製の目当て)付きで手ブレしにくい
- BaK4レンズ・ 光学倍率10倍
- 本体重量140g
- ネックストラップ・ハンドストラップ・専用ケース・レンズ拭き付き
- 生活防水
双眼鏡でよそのおうちを見ない(くっきり見えてしまうので)も伝えておいたほうが良いですね!
双眼鏡でも月のクレーターが見えます!
望遠鏡代わりに使っても。
月のクレーターが見える「天体望遠鏡」
最後は、天体まで見られる天体望遠鏡です。
学校の授業では小3~高校まで地球と宇宙に関する単元があり、中学受験の理科でも(太陽・月・星)が出題範囲に含まれています。
教科書を読むだけでは頭のなかでイメージがしづらい天体分野は、お子さんが自分の目で見て興味を持つことが大事です。
中学受験塾では、夏の大三角とかを語呂合わせで覚えたな~。
以下で、組み立て式の簡易天体望遠鏡と、卓上式でコンパクトに使える天体望遠鏡をピックアップします。
学研ステイフル 科学と学習PRESENTS 天体望遠鏡ウルトラムーン
- 簡単組立式の天体望遠鏡
- 対物レンズは、52mm口径で、光学ガラス製アクロマートレンズを使用。
- 接眼レンズは、12倍と25倍の2種類の倍率用のレンズを交換可能。
- 三脚穴つき ※三脚は別売り
- オールカラーの分かりやすいガイドブック付き
レイメイ藤井 天体望遠鏡(反射式・卓上経緯台) RXA125
- 卓上タイプでコンパクトに収納できる
- 適正倍率76倍、最大倍率152倍
- 極限等級11.9等星
- QRコードからWebの説明書が見られる
- 天体望遠鏡用アプリ「星どこナビ」に対応
- 観測した天体の写真が撮れる
まとめ:身近なものから理科への興味を引き出そう
今回は、虫眼鏡から天体望遠鏡まで、肉眼では見えない世界が自分の目で確認できる機器をご紹介しました。
最新情報は公式サイトにてご確認ください。