今回は、中学受験の終盤から解き始める志望校の過去問をできるだけ安く入手する方法をご紹介します。
実は、中学入試の過去問は「声の教育社」や、「東京学参」といった大手出版社以外でも入手ルートが複数あり、加えて、意外とかさむ印刷代をコストダウンする方法があります。
この記事を読めば、過去問を入手する際のポイントと、低コストで用意する方法、過去問の整理法が分かりますよ!
中学受験の過去問題集を買う前に知っておきたいポイント4つ
第一志望校、併願校が決まった!
あとは過去問入手だわ~。
中学入試の過去問を用意する一般的なパターンは、書店で出版社の過去問を購入してコピーするですね。
でも、過去問題集は税込2,000円~3,000円と結構高いです。
こちらは、東京御三家に並ぶ難関校、渋谷教育学園幕張中学校の過去問 税込2,860円です。
第一志望校に加え、併願校・前受け校まですべて過去問をそろえてコピーすると、結構なコストがかかります。
なので、できるだけ過去問入手費用を抑えたい方は、下記のポイントをおさえておきましょう。
①志望校の過去問は直近5年程度が目安
受験生が解くべき志望校の過去問は、一般的に直近5年程度で十分だと言われています。
その理由は、入試問題のベースとなる学習指導要領の改訂が約10年ごとにおこなわれており、あまり古い過去問を解いても現在の学習指導要領と異なる問題が出てくるからです。
10年分ぐらい解いておきたい場合は、算数に限って取り組むと志望校の出題傾向&解答テクニックがつかめます。
また、昨今の私立中学入試は複数回おこなわれるのが通例です。
一次試験、二次試験、三次試験…×4科目(2科目)×年数と過去問を用意していくと、1つの学校でも膨大な数になってしまいます。
受験シーズン終盤でお子さんが消化できるボリュームを用意しましょう。
通塾されている方は、塾の指導を優先してくださいね!
②過去問は、問題用紙・解答用紙が1セット
過去問を用意する際の基本ですが、過去問は問題用紙・解答用紙を原寸大でコピーします。
理由は、本番の入学試験と同じ環境で解く練習をするためです。
中学入試問題は、B4・A3サイズが多いですが、サイズによって記述する文字のボリュームが変わってくるので、できるだけ原寸大で解くようにしましょう。
算数の計算式をどれぐらい余白に書けるのかとか…
また、第一志望の学校は何巡もすることになるので、PDFファイルや、拡大済みの原本を用意しておき、必要になったらすぐに印刷できるようにしておきましょう。
スキャンしたPDFファイルをクラウドサービスにアップしておいて、
出先でプリントアウトできるようにしておいたり…
このへんの書類整理テクニックは
仕事のノウハウを大いに活かしましょう!
③第一志望は過去問題集購入がおすすめ
中学入試の過去問を安く入手したいと思っていても、少なくとも第一志望校は購入しておくのがベターです。
理由は、出版社の過去問には入試傾向の分析や、対策のポイント、模範解答&独自の解説が掲載されているからです。
中学入試の過去問は、後述する四谷大塚の過去問データベースや、学校説明会などでも入手できます。
ただし、上記の方法では必要な年数分がそろわない、模範解答がない、解説が不十分といったデメリットが考えられるので、第一志望校は過去問題集を購入しておくのがおすすめです。
大手過去問題集出版社は、東京学参と声の教育社。
どちらの過去問が良いかについては、解説が充実している「声の教育社」を選ぶ受験生が多いようです。
④過去問の保管場所を事前に用意しておく
お子さんが過去問に手を付け始める前に、保護者のほうであらかじめ過去問の保管場所を確保しておきましょう。
なぜなら、ただでさえ時間が惜しい受験直前期に大量の紙(過去問)がごちゃごちゃになっていては過去問を探したり、解いた過去問をしまっておくのに時間がかかってしまうからです。
中学受験終了組の先輩方の声を見てみると、
- 1回分の問題用紙・解答用紙をセットにしてクリアファイルに入れてラベリングしておき、親がいない間も子どもがひとりで取り組めるようにする
- 解き終わった過去問は、蛇腹式のドキュメントファイルに入れて学校別・科目別に分けて一時保管しておく
- 過去問ノートも一緒に入れてワンセットにしておく
といったアイデアがありました。
過去問を安く入手する方法4つ
中学入試の過去問入手にあたってのポイントが分かったところで、過去問をできるだけ安く入手する方法4つを解説します。
①学校説明会で購入する
学校説明会では、直近1~2年分の過去問を販売していることがあります。
実際に購入された方の例を挙げると、1セットが無料~500円程度でした。
問題用紙・解答用紙ともに本番と同じサイズ・綴じ方・紙質なので、本番に近づけるためにもぜひ購入するようにしましょう。
ただし、過去問は最低でも合格最低点を超えるまで何度も解くことになるので、学校で購入した分を原本として必要枚数をコピーする方法が良いでしょう。
②【無料】学校のホームページからダウンロード
学校によっては、直近の過去問題をPDFファイルで掲載している学校もあります。
解答用紙・模範解答も付いている学校もありますが、解説はないことが多いので、必要であれば出版社の過去問を入手するようにしてください。
③【無料】四谷大塚の過去問データベースでPDF保存
四谷大塚の公式サイトでは、塾生以外でも会員登録をすれば「中学入試過去問データベース」から過去問PDFファイルをダウンロード&印刷できます。
- 450校以上が掲載(2022年1月現在)
- 学校名で検索可能
- 年会費・入会費無料
- 学校ごとに4科目(国語・算数・理科・社会)の問題用紙・答案用紙・解答がそれぞれPDFファイルで掲載されている
- 国語は著作権の関係で掲載されていないものが多い。
四谷大塚はすべて無料で受験できる全国統一小学生テストなど、無料のサービスが多いので塾生以外もぜひ活用しておきたいですね!
④ファミマプリントで解答用紙を購入
ファミリーマートにあるマルチコピー機では、東京学参の過去問題集で使う解答用紙の一部がコンテンツとして購入できます。
▶https://fp.famima.com/study/tokyogakusan
「過去問をできるだけ安く入手する」方法からは少し外れますが、正確なサイズで拡大コピーする手間が省けます。
コンビニのコピー機を長時間占領するのは気が引ける…
後ろで待ってる人がいると焦る
(中学受験の親あるある)
試しに、「2019K6筑波大附属中算Y」を見てみると、1枚税込50円でした。
掲載校は準備更新されているので、志望校があったらラッキーですね。
プリントアウト・コピー代は5円コピーが最安
最後に、大量のコピー料金を安くする方法をご紹介します。
コピーといえばコンビニですが、主要コンビニ(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート)は白黒コピーがA3まで10円が主流です。
数枚のコピーなら上記コンビニでもいいのですが、5円コピー機のあるお店を選ぶとB4サイズまで白黒コピー1枚5円でできますので、大量コピーの際はコピー代が半額になります。
※A3サイズは白黒1枚10円です。
- 損しない自宅近くの5円コピー(店舗検索付き)
- ダイソーの店舗検索
「5円コピー」で絞り込めます
5円コピーであっても、拡大・縮小、両面印刷、免許証などの両面コピーが可能です。
さらに、マルチコピー機であれば、スマホや各種メディアからのプリントアウトも可能!
※スマホからの印刷は、コピー機とスマホを無料Wi-Fiでつないで転送
拡大コピーする際は、「倍率指定」ではなく「用紙サイズ指定」にすると自動で拡大してくれます。
コピー機の機種によっては、「裏映り除去」「下地消去」機能を使うと印刷の精度が高まります。
まとめ:中学受験サポートもラストスパート!
今回は、中学入試の過去問をできるだけ安く入手する方法をご紹介しました。
中学受験も終盤になるとかかるコストが桁違いになってきますので、節約できるところはぜひ節約してみてくださいね。
最新情報は公式サイトにてご確認ください。