今回は、ヤマトグループの羽田クロノゲートを見学したレビューをご紹介します。
羽田クロノゲートは、陸・海・空の巨大物流ターミナルとしての機能だけでなく、物流に付随する新しい付加価値を提供したり、地域の方々と交流する場として広く開放されている場所です。
今回、低学年の子と見学してきましたので、事前予約方法からアクセス、見学の流れをご紹介します。
大人も勉強になる内容でした!
羽田空港周辺の工場見学は、2023年最新!羽田空港周辺の企業ミュージアム・工場見学まとめでご紹介しています。
羽田クロノゲートの見学方法、アクセス
羽田クロノゲートの見学は、ウェブサイトからの事前予約制です。
- 料金:無料
- 休館日:毎週月曜日・年末年始・お盆
- 所要時間:約90分。
- 電話番号:03-6756-7180
9:00~12:00、13:00~17:00
人気の企業見学なので、とくに週末は予約が取りづらいです。
筆者も数か月前からこまめに公式サイトチェックしていて、1週間前にたまたま空きを見つけました。
最寄り駅は、京浜急行空港線「穴守稲荷駅」から徒歩5分。
駅から環八通りに出るとすぐ右側に見えるので、分かりやすいです。
見学コースの内容
羽田クロノゲート見学コースは、2階の見学者コリドーをメインに6つの場所を見学します。
ヤマトグループの物流ターミナルは、24時間365日稼働しています。
なので、週末の見学中でも1階の仕分けエリアでは、営業所から届く荷物をどんどん仕分けエリアに運ぶ作業がおこなわれています。
ここは人の手による作業ですが、トラックにカゴ(台)車のまま載せてそのまま移動できるようにしたり、床の特殊な加工により、力を入れなくてもコンテナをスライドできるといった工夫がなされています。
とくに段ボールは、腰をかがめて持ち上げ荷台やベルトコンベアーに載せる作業を繰り返しているとたちどころに腰を痛めますよね…。
人間が力を入れずに荷物を移動できることで、中身への衝撃も抑えることができるそうです。
日中にセールスドライバーさんが集荷した荷物を営業所にまとめ、夕方羽田クロノゲートまで運ぶため、荷物の仕分けのピークは夜間だそうです。
ここでスピード仕分けをおこなっているおかげで翌日配達ができるんですね。
羽田クロノゲート見学レビュー
それでは、羽田クロノゲートを見学した様子を一部画像とともにご紹介します。
羽田クロノゲート見学受付
見学受付は、事前予約のメールに書かれた集合時間の10分前から1階エントランスでおこないます。
受付には、代表者の身分証明書が必要です。
人数分の見学者カードを受け取り、見学が終わるまで首から下げます。
1階エントランスにはいくつかの展示がありました。
まずは、巨大なクロネコのぬいぐるみです。
とても大きいし、リアルです。
発送用の箱がかわいいですね。
展示車両や、
ヤマト包装技術研究所の展示物があります。
羽田クロノゲートの模型です。
奥にある大きな建物が総合物流ターミナルです。
見学者ホールへ移動
アテンダントさんの指示に従いエスカレーターで2階で移動すると、まずは見学者ホールで自由時間があります。
見学者ホールは、先程もらったIDカードをゲートにタッチして入場します。
IDカードにはロッカーのカギが付いていて、見学中に必要ない荷物はここに預けられます。
飲み物の持ち込みはOKなので、見学中は水分補給ができます。
自販機もあります。
奥にトイレもあり。
以下は、見学者ホールの展示です。
100THANKS
2019年に創業100周年を迎えたヤマトグループの歴史を、当時の貴重な写真とともに振り返ります。
「宅急便」といえば、ジブリの『魔女の宅急便』。
ですが、「宅急便」がヤマトグループの登録商標。
ヤマトグループ以外の使用は禁止されているので、映画製作にあたり「宅急便」の呼び名を使ってもいいか、ジブリから問い合わせがあったそうです。
この問い合わせをきっかけにヤマトグループは映画のスポンサーになり、「魔女の宅急便」のタイトルも無事に使えたそうです。
関連書籍コーナー
見学者ホールの一角にはヤマトグループの関連書籍があり、見学が始まるまで自由に読めます。
子どもは『魔女の宅急便』を読んでいました。
企画展示コーナー
企画展示コーナーでは、これまでの新聞広告が展示されていました。
子ども向け展示
その他、ヤマトグループのシンボルである黒猫と白猫のぬいぐるみや、YouTubeで公開されている「ジョブレイバー」のロボットが展示されていました。
見学者ホールで映像視聴
定刻になったので見学者ホールへ移動し、ヤマトグループに関する映像を視聴しました。
ヤマトグループの創業理念や、未来へのビジョンなどがコンパクトにまとめられています。
見学者コリドー
いよいよ見学者コリドーです。
実際の自動仕分けを空中回廊から見学します。
ここからは、アテンダントのIDカードがないと入れないエリアで、撮影・録音も一切禁止です。
1階から上がってくる荷物のバーコードをスキャンしてベルトコンベアーに合流させ、エリアごとに荷物を高速で移動させる様子が見られます。
また、空中回廊内の大きなモニター2画面で、上層階でおこなっている業務内容を映像で視聴しました。
上層階の付加価値エリア機能エリアでは、
- 手術用具の洗浄
- 家電の修理
- 通関
- 印刷
の発送とセットで発生する業務を羽田クロノゲート請け負うことで、輸送スピードの短縮を図っています。
ベルトコンベアーの実物を触ることもできました。
集中管理室見学
続いて、先程見学した荷物自動仕分けのシステム全体をモニターやパソコンから管理する集中管理室を見学します。
24時間体制で3人の社員が監視しており、システムエラーが起きたら現場の社員に指示を出して問題解決に導くそうです。
展示ホール
羽田クロノゲート見学コースの最後は、展示ホールです。
壁一面にヤマトグループのキャッチコピーが書かれており、その下の引き出しを引き出すと、タッチパネルディスプレイや、手で触って確認できる展示がありました。
引き出しの中身はネタバレになってしまうので、画像は控えます。
最後は、子どもたちのテンションが上がる「お仕事」があります。
見学者IDカードのバーコードをスキャナーで読み込み、赤く光った棚の袋をピッキングする体験ができます。
スキャンするまでどこの棚が光るか分からない、中身も人によって違うのでどの子どもたちも楽しんでいました!
展示ホールからは自由解散となります。
羽田クロノゲート見学コースでは、アテンダントさん2名体制で丁寧に説明、対応していただきました。
普段、宅急便を出す・受け取るのどちらかしか知らない間の過程がこんなにあり、効率化を目指しつつも基本は人の手により荷物が運ばれていることを知りました。
一部内容が難しいところもありましたが、小学校低学年から楽しめる企業見学でした!
まとめ:宅急便を通じて社会の仕組みを学べる
今回は、ヤマトグループの羽田クロノゲートを見学したレビューをご紹介しました。
最新情報は公式サイトにてご確認ください。