今回は、横浜市民ギャラリーの「子どものためのアトリエ講座」に子どもが参加した体験レビューをご紹介します。
「子どものためのアトリエ講座」は、美術大学卒業のアーティストが講師となり、本物の道具や材料を使いながら美術体験ができる貴重な機会です。
毎回抽選になるほど人気があり、今回3つ応募して1つ当選することができました。
ものづくりが好きな子どもが真剣に取り組みましたので、その様子をご紹介します。
「トートバッグをつくろう」に参加

「トートバッグをつくろう」
それでは、「子どものためのアトリエ講座・トートバッグをつくろう」の様子をご紹介していきます。
- 対象:年少~年長
- 時間:1時間半
- 料金:1,500円(税込)材料費込

園児向けの講座なので、トイレなどの途中退出はいつでもOK。
絵の具を使うので、スモックや汚れてもいい服で参加しました。
今回は、このような縦長のトートバッグに絵の具で好きな絵を描いてオリジナルトートバッグを作ります。

まずは、講師の方の説明を聞きます。
- いきなりトートバッグに絵の具で描くのではなく、紙に下書きをすること。
- 作業台の上にさまざまな形のスタンプがあり、スタンプの裏に筆で絵具を塗ってポンとおすこと。
- 形の組み合わせて動物や家を作ったりできること。
をレクチャーされました。

なにを描いていいのか思いつかない子も、スタンプをおすだけなら簡単にできますね!
作業台の上には、絵の具、絵筆、スタンプが置かれています。

まずは紙に下書きしてみる
さっそく下書き用に配られた紙にデザインをしていきます。

下書き用と言ってもしっかりした厚紙(紙の種類は分からず)で、描いた絵はそのまま飾れそうです。
絵筆は園でも使っているはずですが、絵の具をまったくしごいていないので塗りすぎになってしまいます。

最初は「絵の具はもっと少なく取ったほうがいいよ」などと余計な口出ししていたのですが、子どもの真剣な表情に気づき、口出しは控えました…。

30分ほどかけて下絵が完成。

〇や△を組み合わせて、うさぎ・魚・草むら・ハートを描いたようです。
絵の具が乾かないうちにほかの色を乗せてしまったので色が混ざってますが、トートバッグのときはドライヤーで乾かしてからおすそうです。
講師の先生は席を順番に回り、「ここはこうなってるからいいですね」と良いところをほめてくれました。
トートバッグに描く
下絵が完成したところで、先生が次の説明に入ります。

スタンプの形もあります。
トートバッグ(キャンバス生地)にスタンプをおすときの注意や、目・口などの新たなスタンプの紹介、使用例、見本などを説明します。

目・口などの小さなスタンプは、スタッフの方がついている別の場所で絵の具を塗りに行きます。
△を組み合わせてクリスマスツリーもできますね。
また、トートバッグは片面ずつ別の絵を描くこともできるので、下絵とは違うデザインもOKです。
さっそく作業再開。
これだという形を選んで絵の具を塗り…

席に戻ってトートバッグにおしていきます。

紙と違い、かなり力を入れておしても絵の具がかすれる箇所が出てきてしまいます。
それも味わいがあると思うのですが、子どもとしてはきれいに塗りたいようで試行錯誤していました。
製作途中の作業台です。

これだけの道具を汚れてもいいように家で準備するのは大変なので、参加して良かった! と改めて思いました(笑)
本番は色が混ざらないように、作業の合間を縫って親がドライヤーでせっせと乾かしました。
子どもは最後まで集中して両面の絵を描ききり、参加者一人ずつ作品の撮影をおこないました。

トートバッグだけの撮影もおこないました。

下書きの要素がなにもなくなってるけど、新たなインスピレーションが湧いたということで良し。
とても楽しかったようで、帰宅してすぐに「〇〇ちゃんの美術館を作る!」と自ら展示していました。

まとめ:本物の材料道具で造形体験ができる
今回は、横浜市民ギャラリーの「子どものためのアトリエ講座」に参加した体験レビューをご紹介しました。
- ギャラリーのアトリエで、プロのアーティストから造形を学ぶことができた。
- 家庭ではそろえられない材料や道具で、思い思いに表現することができた。
- ほかのお子さんの作品も個性があって見ごたえがあった。
- STEAM教育のA(Art)分野として今後も積極的に参加していきたい。
最新情報は公式サイトにてご確認ください。